子供たちは、別に多過ぎる喜びや楽しみを期待し過ぎている訳でなく、こんなに多くの怒りや悲しみは味わいたくもないと思っているかもしれない。そのため には、一人ひとりの子供たちへの療育や支援はどうあるべきか考え抜いていかなければならない。そんな思いを実現するためには、一人ではなくみんなでやりきっていかなければならない。
子供たちが太陽の輝く朝に気持ち良く目覚め、今日一日を自分から精一杯生きていけると感じた時、余分な手助けは必要ないかもしれない。身の周りの社会が受け入れてくれるだけの寛容さを用意してあげよう。どういう社会であればいいのだろう。どういう社会にしていかなければいけないのだろう。
自閉症児・者が、地域社会の中でより豊かに、人間らしく生きていくために、自閉症の文化を尊重し、個々の特性に応じた適切な手立てと支援を行い、人との関係、自発性や自己表現の力を伸ばし、「自立」と「共存」を目指します。
子供たちの成長は、その家族を成長させる。家族の成長はその地域を成長させる。地域の成長は、そこに住む私たち皆を成長させる。目の前のヒマワリのように大きく育つ子供たちや家族の成長は、子供たちだけのものではない。
1 個々の特性、実態に即した療育内容の精選と支援法等の研究開発に努め、質の高い専門的サービスを提供する。
2 地域の関係機関等へのコンサルテーションを積極的に行い、療育に係る相談・支援のセンター機能としての役割を果たす。
3 自閉症児・者の理解・啓発をより一層推進する。
4 保護者・関係機関と協働するとともに情報の公開に努め、地域社会に対して開かれた信頼ある施設づくりをめざす。